国語 (読解) の教材・出典一覧表

おさらい先生の国語は、読解力養成に特化した独自の教材構成になっています。
学年レベルは「小1~小6」相当ですが、豊富な問題量で、読解力の弱い中学生のリメディアル(補修)教育にも適しています。

1表現読み

文章が指し示す事実を音読のなかに明確に表現して読む学習をする。(対象学年:小1~小2)

教材 課題 内容
2 ライオンとねずみ(物語) ブツブツ読み、ボウ読み、早読みという悪い習慣を読みの最初期から取り除いておく。まずは「間」の取り方を学ぶ。小さな間、大きな間の記号をつかって読み方を自分で考えるようにする。
3 きたかぜとたいよう(物語) 続けて読んだり、まとめて読んだりする音読の練習である。読点(、)のあるところでも、続けて読んだ方がいい場合もある。できるだけなめらかに、ある速さをもって読む。
4 おおきなかぶ(物語) 活発に読むところ、ゆったりと読むところを読み分ける音読の練習。
5 しらゆきひめ(物語) 気持ちをこめて読む練習である。とくに会話文のところは、相手に語りかけるように読む場合と、ひとり言のようにして読む場合がある。語り手の気持ちになって読むようにする。
6 にじのとり(物語) 段落の切れ間や、会話文の後などでは、話の連続がとぎれ、これまでとはちがった話題が始まるような場合がある。このとき声の調子をこれまでとは異なるレベルにする練習である。

2くわしく読む

言葉の奥に隠されている事実を読みとろうという姿勢を育てる。(対象学年:小1~小3)

教材 課題 内容
7 春の河(詩) 「春の河」(山村暮鳥)「母をおもう」(八木重吉)「海が一つになったら」(マザーグース)の詩で、情景、気持ちを読む。
8 キリンの子育て(論説文) 表面的に読んだだけでは内容が取りにくいが、内容把握がともなえば、興味がどんどん湧いてくる文章である。
9 声に出そう (論説文) 音読の(表現読み)重要性を教材自体で生徒に知らせる。読み取った分をそのまま声に表すことについて学ぶ。
10 金のおの(物語) イソップ物語。神は正直な者を助け、不正直な者には罰を与えるという寓話である。物語のはっきりした組み立てを利用して、読み方の練習に適した文章である。音読が内容をつかんだうえのものになれば、質問の解答はおのずと出てくる。
11 くわしく書く(論説文) 文章の組み立てについての理解を深める。作文力が強くなるだけでなく、文章の読み方も深めることができる。
12 漢字はおもしろい(論説文) この教材から漢字は出てくる。漢字の基本的な性格と漢字にまつわる術語をマスターする。
13 おおかみと七ひきの子やぎ(物語) 「グリム童話」。いわば昔話の典型であり、このあとでもしばしば引用される作品であり、教材でも採用した。物語の筋を追う楽しさを味あわせたい。教材では、最小限に削り取られた言葉を一つの証拠として、物語の状況をどこまで読み取っていくかに焦点をあてた問題構成にしてある。問題には音読の仕方に関するものが含まれる。学習においても音読は励行すること。
14 かえるの冬ごもり(論説文) 文章にはっきり書かれていないことでも、文章から読み取って判断していく読解力を高めていく。
15 たんぽぽの一生(論説文) 動物に続き、植物に関する説明文。読みながら重要な言葉には気を付けて読む集中力が必要になる。
16 鳥とけものとこうもり(物語) イソップ物語。少し複雑な組み立ての物語である。登場人物の特徴をつかみ、物語の展開を追うようにして読む。むずかしい言葉が出てきても、文章の前後関係から手掛かりを掴んで読み進めていく。問題にはこの言葉の意味を問うものがある。
17 のばす音(論説文) ひらがなの長音表記の方法についての法則性を述べた文章。文章から長音表記の規則性を読みとる学習。
18 風とくらす(論説文) 全く知らない言葉が出てくる。しかし、文章を読めば、これらの言葉の意味はわかる。むずかしい言葉もこうして処理できることも文章読解力の中の力の一つである。
19 おにの恩返し(物語) わかりやすいストリー。質問文に対する解答の文型がじょじょに複雑になる。それでも質問と解答は1対1の関係にある。文末表現も質問文に合っている。記述式問題の基本である。
20 若返りの水(物語) 一つの文に提示された言葉の内容を続く文が説明している形が文章にはある。これをていねいに読む進める力をつける。この文章の組み立ては同時に作文にも応用できる。
21 主語と述語(論説文) 主語・述語という言葉を覚えるのが本題ではない。主述の対応をつねに頭に入れて、文章を読み、そして書くことについて学ぶ教材である。
22 ヘンゼルとグレーテル(物語) 「グリム童話」。内容が「おおかみと七ひきの子やぎ」同様、多少、残酷なものになっている。姥捨てならぬ、子捨ての習慣があった当時のドイツにおいて、勧善懲悪のわかりやすい構図で語られているが、時代がになう貧困問題はあきらかなこの物語の主要テーマである。この点に関して、物語を読み終わった後に、この点について触れた論説文を読む。かえって、この物語がわかりやすく理解できるはずである。
23 書きじゅん(論説文) この教材に出る漢字の書きを確認する教材。

3場面

見えたこと・感じたこと・考えたことなどから、場面の状況をつかむ。(対象学年:小2~小4)

教材 課題 内容
24 美しくあるく(詩) 「美しくあるく」(八木重吉)「こども」(山村暮鳥)「みち」「島」(新見南吉)の詩4編。描かれている出来事をつかんで読む。
25 食べる(論説文) 時間の動きとともに、どんな出来事が生じるのかを読み分けていく。搭乗人物や場所の変化にも注意する。文章のなかでお母さんの力が蔭になって働いていたことをつかむ。
26 キャベツの仲間(論説文) 場面の学習の延長として、まとまりごとに何について書いてあるのかを考えながら読む学習である。要点がつかみやすくなる。要点がつかめれば、中の重要語句にも関心が向く。
27 はなさかじいさん(物語) 正直者のじいさんとよくばりのとなりのじいさんが交互に出てきて物語を作っている。どんな出来事がくり広げられたかを中心にして場面の展開を追う。その場面に付随した要素をできるだけ正確に読み取る学習である。読解が不十分な場合は、音読を試みる。場面の展開にあわせた音読ができていればいい。
28 ものの名前(論説文) ものの名前を表す言葉(名詞)について、その性格を学ぶ。とくに個別名称と一般名称の違いを知る。
29 ようす表すことば(論説文) 名詞に引き続いて、形容詞・形容動詞の言葉に関心を向けさせる。言葉の意味への興味を持たせる狙いがある。
30 水あめのどく(物語) 場面を正しく読み取れないと、登場人物の気持ちも文章から読み取れない。おなじみの一休さんのとんち話である。一休さんが考えた内容を場面の展開とともに読み取るようにする。
31 ふたをとらずに(物語) ただ読み進めるだけでなく、場面がどこで変わったかについても理解して読むようにする。
32 長い文字(論説文) 過ぎ去った出来事、いま起こっている出来事、これから起こる出来事、このような時間の流れを意識して文章を読み進める。場面が明確に描けたなら、その展開についても考える。
33 びょうぶのとら(物語) この場合は「びょうぶ」であるが、その描写と説明が第一場面に續いて出てくる。場面の意味がわかれば、こうしたつなぎの部分の働きまで理解できるようになり、深い文章読解ができる。
34 カタカナの使い方(論説文) 漢字と同じようにして、カタカナも間違いやすいものを集中的に練習する。あとは文章に出てくるたびに学ぶ。
35 ゆきだるま(物語) アンデルセン作の童話。美しい情景が場面の展開とともに流れる。その情景のなかに、これまでに学んだ文章以上に登場人物が複雑に絡んでくる。その登場人物がもつ気持ちの関係やその変化の様子をつかまなければならない。そのときにも時間の経過は重要な判断軸になる。太陽や月、雪など時間とともに変わる場面の展開を順にていねいに追うようにする。
36 シンデレラ(物語) 昔話としての「シンデレラ」。学習課題である「場面」を学ぶ最後の教材である。場面のなかにもさまざまな場面がある。ちょうどいろいろなものを風呂敷で包み込むような関係が場面にはある。シンデレラの日常での家の様子をさまざま語りながら、シンデレラと家族の紹介をする場面からお城での舞踏会の場面につながる大きな流れを読み取るとともに、細部のより小さな場面のつながりにも注意を払うべきである。場面によって登場人物の気持ちもその変化も正しくつかめるようになる。
37 人前で話す(論説文) 人前で話すときに重要な点が読み取れたなら、どうしてそうなのかについても考えながら文章を読むようにする。
38 メモをとる(論説文) 人前で話すときの注意点は同時に人の話を聞くときの注意点でもある。この関係の中におけるメモの働きを考える。
39 音と訓(論説文) オリジナル。漢字の読みには「訓読み」と「音読み」があることを知らせ、熟語への関心を引き出す。

4知覚・認識・心情・言動

登場人物が感覚しているものから、その考え方までを、文章から読み取る。(対象学年:小3~小5)

教材 課題 内容
40 すいかの詩(詩) 山村暮鳥「すいかの詩」、「こども」、新美南吉「熊」、三好達治「こんこんこな雪ふる朝に」。まず五感を解放して状況に注意。
41 すっぱいぶどう(物語) イソップ童話。どんな寓意がふくまれているかにまで考える。
42 カラスと水さし(論説文) カラスは何を認識して、どうしようとしたかを考える。
43 ガチョウと金のたまご(物語) 以上のイソップに共通するもの、異なるものを考える。
44 文の形(論説文) イソップの童話の中の文を利用して、文の3分類を説明する。文章の読解にも役立つ内容である。「は」の使い方、修飾語、文節、文の成分という術語についても学ぶ。
45 文章とは(論説文) 前の学習課題に續いて、文についての考えを深める。言葉も、また文も文章も何かを指し示す記号であることを理解する。
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ブレーメンの音楽隊(物語) グリム童話。さまざまな境遇のなかで苦しい目にあっている4匹の動物が「ブレーメンへ行こう」という合言葉のもと、新しい生活を始めることができたわけだが、思いは同じであっても、4匹には4匹なりの考えや行動がある。前の教材で学んだ「場面」の区分けによって、それぞれの場面で4匹の動物たちがそれぞれどんな行動を、どんな思いのもと行うことになったのかを可能な限り本文の記述に忠実に分析していく。その分析が正しければ正しいだけ、登場人物たちは物語の中で生きて動き出すことになる。結局、めざすべきブレーメンにはたどり着かなかったのであるが、その理由についても考えながら読んでいく。
48 人間世界の中のおに(物語) 日本にも怖がられるものがある。おにである。登場する鬼のいくつかの特徴をつかむとともに、いずれの鬼のなかにも共通する点がある。同じ点、違う点を読み分けて、日本の鬼の存在の意味を考える文章である。
49 秋の虫(論説文) 日本人のものの考え方についての外国人からの見方。書き手の視点を考えに入れて読む。
50 さくら(論説文) 日本的なものの一つにさくらの文章を出す。教材の学習を通して、日本の文化の底に流れる特徴を感じることができる。さくらを育てる方法が日本の他の植物の育成法に共通している。
51 送りがな(論説文) 送りがなのつけ方に関する規則性を考える。
52 わらしべ長者(物語) 運のいい若者というだけの若者ではない。人が困って何か頼みごとをするときには、躊躇することなくその人の役に立つように振舞う。なかなかできないことだが、この若者はそこに何のわだかりもなくしぜんと行動を見せるのである。
53 手紙を書こう(論説文) 前教材をきっかけにして、文章のまとまりの順番を学ぶ。
54 落語(論説文) 落語にも話の順番がある。話の前提が全体の話の流れを支配してしまう。物根問の形式が言語実体主義を批判する。
55 はだかの王様(物語) 王様、家来、洋服屋、大臣、町の人々、子どもなど、多くの登場人物がいる。文章の描き方からその人物が見ているもの、聞いているものなど、感覚しているものをつかみ、人物がいま何を考えているかを、あくまで文章に書かれた範囲で理解する。
56 かさじぞう(物語) 心情のこもった民話である。おじいさん、おばあさんの気持ちが文章の中に直接書かれていなくても、文章の全体から判断して気持ちを推し量りながら物語を味わっていく。国語におけるこの大事な文章の読み取り方を自覚的にできるようにする。
57 春のおくりもの(論説文) 理由が文章中に直接書かれていることはまれである。この理由を文章から判断して読み進めなければならない。
58 ささやかな贈り物(論説文) 手順だけの情報から全体をつくりあげるまでの過程を考える。
59 へんとつくり(論説文) へんとつくりについての知識を整理するとともに、とくに3年生までの漢字の読みを中心に確認する。

5人柄とその関係

段落や場面など「場」に応じて、人と人がどう関係するかを考える。(対象学年:小3~小6)

教材 課題 内容
63 若様はどこ(物語) 殿様と彦一との間には圧倒的な身分の差がある。その差をもろともせず堂々とした彦一の受け答えを感じ取る。
64 あまのじゃく比べ(物語) どこにでもいそうなおじいさんの登場である。そのあまのじゃくさの陰に人なつっこさが現れる。「稲刈り」という言葉の意味を別に解釈してやっつけても、後にはさわやかさが残る。
65 カキの見張り番(物語) 言葉の意味を限定的に使うことで生まれる滑稽さを読み取る。
66 思いやり(物語) 権力を振り回す人、周りをとげとげしいものにする人、何事にも自分の意見が言えない期の小さな人に対して、とんちというユーモアを発揮して「場」に雰囲気を一気に変えて、人々の周りの垣根を吹き飛ばす人。それぞれの人柄について学ぶ。
67 手袋を買いに(物語) 新美南吉のファンタジー童話。母ぎつねが子ぎつねの手を人間の手に変えるといったあり得ない話だが、登場人物の心理の揺れの描写は的確である。きつねの親子の関係と人間の親子の関係がたがいに重なりあって最終章の結末に向かう。登場人物のそれぞれの関係性をつかむ教材である。登場人物が何を見聞きして、どんな行動をとったかに着目する。人間会計のなかでユーモアが潤滑油として働いているのを学ぶ。
68 子育てに関する疑問(論説文) 子育ての中もまた人間関係の原則で動く。ユーモアのセンスを出す心の余裕が必要になる。
69 似た形の漢字(論説文) 小3配当までのまちがいやすい漢字の読み書きを確認する。それまでの文章中は学年配当以上の漢字を総ルビで出す。
70 みにくいあひるの子(物語) アンデルセン童話。その姿のみにくさから母にもうとまれ、みんなから仲間外れにされたあひるの子に対して、ここまでユーモアや余裕の力を学んだ読者はどんな反応を示すのか。意外な結末が物語の最後にあるが、途中までの物語の流れのなかで白鳥の美しさにうっとりするあひるの子の姿に共感をもつ。
71 物語の組み立て(論説文) これまでに学んだ「場面」の発展形として、「場面の展開」について学ぶ。論説文にもある起承転結の展開を読み取る。
72 物語のおもしろさ(論説文) 文章を読むということは、文章の書かれていないことを読み取るということである。これまでの文章読解に対する捉え方が一変するかもしれないが、文章のおもしろさはここにある。
73 納豆合戦(物語) 菊池寛の童話「納豆合戦」。すこし古い時代の話であるが、これまで学んだ「とんち」や「ユーモア」、それに余裕がくり広げる世界とは全く対極にある世界が語られる。「いじわる」と「とんち」の精神とはそこに展開する世界が真反対になる。「いじわる」では人間関係がますますぎこちなくなっていき、その結末もけっして穏やかなものではない。悪いことは悪いとする強い姿勢が教育する側にいる。その結末のなかで、納豆売りの目のわるいおばあさんの働きがきわだって輝き出す。
74 熟語の組み立て(論説文) 熟語を構成する漢字の意味を考えさせ、今後出る新しいさまざまな熟語への対応力をつける。

6パラグラフ文法

登場人物の行動、または思考についての原因・理由を文章に証拠を見出し理解する。(対象学年:小4~中1)

教材 課題 内容
75 かくれんぼ(詩) 竹久夢二「かくれんぼ」、「ヒトガマチヲツクリマシタ」、八木重吉「心よ」、竹久夢二「風」。全体の流れを、連を追って読み解く。
76 詩を読む、物語を読む(論説文) 詩や物語を分析的に読むために、詩の言葉と小説の言葉との違いについて考える。抽象的な内容の文章であるが、詩の何たるかが少しでもつかめれば、以後の学習に効果がある。
77 赤い船(物語) 小川未明の「赤い船」を場面の展開を追って読む。主人公の心の中が求めるものと主人公との関係が、まるで優しく奏でるピアノの音のように流れる。場面ごとに区切って読むことで、いろいろな場面が混じっておもしろい。少々古い日本語であるが、それがかえって主人公の純な気持ちを表している。
78 コスモス(物語) パラグラフごとに読み進めれば、そのパラグラフ同士が響き合って関係性が生まれる。どんな関係かを読み取るようにする。
79 神秘の球体、マリモ(論説文) 文章は何か(主題といっていい)について述べるものである。この意味についての一まとまりの文がパラグラフである。大きくて長いパラグラフもあれば、そうでないものもある。読み手はこのパラグラフを読みこみながら学習を進めていくことになる。パラグラフは主題ごとに一文にまとめることができる。こうしてパラグラフ理解ができ、つぎのパラグラフに向かうのである。
80 読書感想文の書き方(論説文) パラグラフ文法は読みに限らず、作文においても武器になる。
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どんぐりと山猫(物語) 宮沢賢治の童話。登場人物の一人一人の人柄が明確に描かれているだけでなく、象徴的な存在にしつらえられている。これを理解するのは難しいが、パラグラフの関係を丹念に読むことで突破口が見出せる。どんぐりはもちろん大衆を象徴している。山猫は権威だけを守るが、一向に実践力をもたない人物の象徴である。山の動物たちと自由に会話ができる一郎がもっとも大衆の近くに位置していたため、裁判をまとめ上げることができたのである。物語自体が一郎の成長記録になっている。続く教材の「文学的文章と説明的文章」が発展的に役立つ。
83 まちがえやすい漢字(論説文) 不注意によるミス、書き順によるミス、読み方や書き方のミスを集中的に学習して今後の漢字の学習に生かす。
84 文学的文章と説明的文章(論説文) 説明的文章と文学的文章との違いをつかむと同時に、記号論的アプローチの同等な仕方で読む態度を示す。
85 広がる読書ゼロ(論説文) 読書に関する実験が記されている。実験の結果について何が言えるか。これを考えるとき、読書が同役立つかを考える。
86 めくらぶどうと虹(物語) 宮沢賢治の童話。パラグラフごとに明確に理解し、さらのそのパラグラフ同士のつながりを考える。どうしてこの言葉がここで使われているのか。こんな感想を持つのはどうしてなのかを文章の中に分け入って読み取るようにする。
87 『めくらぶどうと虹』を読んで(論説文) 前の『めくらぶどうと虹』の中で、とくに難解であった部分を解釈し直した文章を読む。これを読むことで、前の教材の解答の正誤がはっきりする。文章中の言葉を忠実に読む学習である。
88 雪女(物語) 現在の幸せを問うことなく、過去を引きずり出すことを戒めるテーマが雪女という人物を得て作品化されている。この物語の特徴は何と言っても主人公雪女の登場と消滅の描き方である。簡潔な文章の中に描かれた雪女の形象が読者にどのくらいインパクトを与えたのかが読解の深さにつながる。物語を読む醍醐味をこの作品を読むことで体験する。
89 辞書を引く(論説文) 国語辞典・緩和辞典の使い方についての説明文を読む。
90 部首(論説文) 小4配当漢字のうち、特に覚えにくいものを出題。本文中は、配当漢字にかかわらず、できるだけ漢字を多く提出している。

7話題の展開

登場人物の行動の順番や話題についての考えの展開を追って文章を分析的に読む。(対象学年:小4~中2)

教材 課題 内容
91 貝殻(詩) 新美南吉「貝殻」、「水車」、三好達治「土」「鹿」。連ごとに描かれた情景や心情を明確にして詩作品全体を読む。
92 移り変わるバラ(論説文) パラグラフことに書かれた内容をつかみ全体を俯瞰する。
93 収穫のあと(論説文) パラグラフごとの論点を整理して全体の文脈を把握する。
94 土の不思議(論説文) 土壌殺菌の話題から土そのものに関する文章を読む。問題提示を示すパラグラフがある。この提示された問題の解答を求め、その解答が示される終結点を探すようにして読む。課題は提示された問題だけではない。たとえばミミズが「世界一のガーデナー」という新しい概念が出る。読者はこの概念の意味を尋ねつつ文章をたどる。パラグラフにはベクトルの性格がある。パラグラフが表すベクトル性が一応の落ちが見えるところまで集中力をもって一気に読んでいく。
95 語り継ぐ宝(論説文) パラグラフには始めと終わりがある。終わったところが落ちである。パラグラフの集合体にも始めと終わりがある。さらにその集合体が終わりを求めるかのように文章が続いていく。
96 久助君の話(物語) 新見南吉作。物語にも始めと終わりがあり、ある種の発展、あるいは展開がある。再読三読してみると、その関係の仕方がよく見えてくる。つまり、パラフラフによって和田の展開を追うということは、その先がどう進むかという点だけでなく、話題の展開の仕方によって、それまでのパラグラフの意味がよりクリアになって、文章のつながりが見えてくるのである。早く読むだけではなく、こうしたパラグラフの意味の変化を読むようにする。
97 ざしき童子の話(物語) 宮沢賢治作。話題の展開を考えるためには、それまでに読んだパラグラフを頭に残しておく必要がある。それを試す問題である。一見発展のない展開だが、ざしき童子の意味は深まる。
98 とんち(論説文) とんちというものの働きについて例に即して深めて考える。
99 慣用句(論説文) じょじょに文章も難度を加えている。修辞も学ぶ必要がある。慣用句は読みにも作文にも重要な働きをする語句である。
100 反対語と類義語(論説文) 小学4年までの配当漢字で反対語と類義語を提出する。今後の学習に生かせるように文章を読ませる。
101 笑われた子(物語) 横光利一作。古風だが、読むほどに登場人物の人柄がくっきりと浮かんでくる文章である。吉という少年の自己実現の道がさまざまなエピソードに彩られながら述べられている。そのエピソードを詳しく読み、その話題の展開を追っていくと、文章がもつ力というものを感じる。これが文章の意志である。
102 いのちの可能性(論説文) 主題ごとに文章をまとめると、パラグラフが構成される。そのパラグラフにおける話題の一つながりが段落である。段落には話題があり、したがって意味の連関が生じる。意味の連関が生じるところ、ここが文章の意志の在り処である。ここでの段落はいわゆる形式段落ではない。パラグラフで正確に文章を読み、そこに生じる意味をその意味どおりに表現するのが縮約である。
103 ごんぎつね(物語) 「つぐない」という言葉がキーワードになる物語であり、年少の学習者には物語の奥に隠れているテーマに辿り着きにくいかもしれないが、物語全体の展開を読解のための手がかりにする方法を学ぶいい機会である。兵十の考えをつかめなかったごん、ごんの行動の真意をつかめなかった兵十、この同じ境遇のなかにいる二人に結末では、少なからぬ連帯が生まれてくる。物語後半の神様の話がこの結末を用意している。
104 ことわざ(論説文) 文章に多くの慣用句やことわざが出るようになった。ここで整理して、これから先の学習への準備とする。

8叙述と描写と説明

事実がどんな言葉で、どのような構造に組み立てられて表現されているかを考える。(対象学年:小5~中2)

教材 課題 内容
105 心を形にする (1)「雲」山村暮鳥(2)「海雀」北原白秋(著作権切れ)「冬が来る」高村光太郎(著作権切れ)「ぼろぼろな駝鳥」高村光太郎「先駆者の詩」山村暮鳥
106 「ぼろぼろな駝鳥」を読む (著作権切れ)+オリジナル
107 生活文を書く オリジナル
108 旅の作文 オリジナル
109 干潟の不思議 オリジナル
110 クモの糸 芥川龍之介(著作権切れ)
111 新美南吉(著作権切れ)
112 表現に学ぶ オリジナル
113 区切り符号 オリジナル
114 熟語の読み方 オリジナル
115 自分で考える オリジナル
116 注文の多い料理店 宮沢賢治(著作権切れ)
117 『注文の多い料理店』を読んで オリジナル
118 読書の必要性 オリジナル
119 四字熟語 オリジナル

9比喩とレトリック

比喩が指示する事実をつかむとともに、語り手の表現意図を理解する。(対象学年:小5~中3)

教材 課題 内容
120 一瞬の真実 「こだまでしょうか」金子みすず(著作権切れ。但し「金子みすヾ著作保存会」窓口JULA出版局の許可要としているも異論唱える者あり。教材では引用の形をとる。)「りんご」山村暮鳥(著作権切れ)「果物」八木重吉(著作権切れ)「冬の夜道」津田道夫(著作権切れ)
121 私はこう読んだ オリジナル
122 映像を見る目 オリジナル
123 おぼれかけた兄妹 有島武郎(著作権切れ)
124 私の若い頃 宮城道雄(著作権切れ)
125 誕生日 原民喜・著作権切れ
126 表現に役立てる オリジナル
127 うぐいす 原民喜・著作権切れ
128 言葉は何を伝えるか オリジナル
129 一ふさのぶどう 有島武郎(著作権切れ)
130 謝罪と許し オリジナル
131 そり オイゲン・チリコフ作・鈴木三重吉訳(著作権切れ)
132 文体の違い オリジナル
133 熟字訓 オリジナル
134 短歌と俳句 オリジナル
135 標語 オリジナル
136 言葉のニュアンス オリジナル
137 野ばら 小川未明(著作権切れ)
138 少年よ、大志を抱け オリジナル
139 よだかの星 宮沢賢治(著作権切れ)
140 研究発表会 オリジナル
141 表現読み オリジナル
142 音の似ている言葉 オリジナル
143 子守りっ子 (チェーホフ・鈴木三重吉訳・著作権切れ)
144 コーカサスの禿鷹 豊島与志雄・著作権切れ
145 文章の意志 オリジナル
146 お山の爺さん 豊島与志雄・著作権切れ
147 同訓異字 オリジナル

10パラグラフの意志

パラグラフの構造をつかみ、これを一文に縮約することでパラグラフ読みを完成する。(対象学年:小6~中3)

教材 課題 内容
148 菜の花の明かり オリジナル
149 やまなし 宮沢賢治・著作権切れ
150 渓流の宝石、カワセミ オリジナル
151 流氷が生み出す命 オリジナル
152 なめとこ山の熊 宮沢賢治・著作権切れ
153 チンパンジーの心、熊の心、人の心 オリジナル
154 野球とベースボール オリジナル
155 ひらがな、カタカナの由来 オリジナル
156 カタカナ言葉の是非 オリジナル
157 月夜と眼鏡 小川未明・著作権切れ
158 杜子春 芥川龍之介・著作権切れ
159 同音意義語 オリジナル